VARMILOメカニカル静電容量式スイッチは、基本的にはメカニカルスイッチ

 とある動画にて、VARMILOのキースイッチについて「静電容量だということでイメージしていた打鍵感と全然違う」といったコメントがされているのを見て、「いやいや……そりゃ違うよ!」と思ったので触れてみます。

 メカニカル静電容量式スイッチは、基本的にはメカニカルスイッチ!



 まず、静電容量といえば『静電容量無接点方式』を思い浮かべると思います。東プレのリアルフォースや、東プレクローンと言われているNiz等が有名ですよね。独特な形状をしたバネ、スコスコ感のある打鍵感、そういったものがパッと思い浮かぶ感じでしょうか。個人的には(現物は未体験ですが)Nizの独特なポコポコした打鍵音が好きです。

 静電容量無接点方式は耐久性と打鍵感、打鍵音で人気で、高級キーボードといえば静電容量無接点方式、という印象も(個人的には)あります。Nizはちょっと安いですが。

 確かな実績、人気のあるキーボードという感じですが、これらとVARMILOのメカニカル静電容量式スイッチを同系統のものとして比べるのは、ちょっと正しくないと思います。何故なら、根本的な部分が異なるからです。


 そもそも、VARMILOのメカニカル静電容量式スイッチは、メカニカルキーボードと同じ打鍵感でありながら電極同士の物理的な接触がない静電容量式のスイッチである、というのがウリでありコンセプトです。重きを置いているのは、メカニカルスイッチの打鍵感ということですね。……そりゃ、静電容量無接点方式とは全く異なる打鍵感でしょう。目指しているところが全く異なるのですから。

 ですから、同じ『静電容量』という文字が入っていても、それは『エンジンが付いてタイヤが四つ付いているから車』並に大雑把なくくりであり、味付けは全く異なるという訳です。こだわらない人には「どちらもキーボードだろ?」で済まされるくらいには。


 どちらが良い、悪いというのは好みの世界になるので割愛しますが、同じ方向のものとして東プレ軸(東プレクローン)とVARMILO軸を比べるというのはちょっとよろしくないかな、なんて。ふと、そう思う秋の夜でした。



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