【キーボード】打鍵感と打鍵音を犠牲にせず、静音化を図るのは難しい【静音化】
こちらの動画で最後に登場する、静音化済みVARMILOキーボード(赤軸)。そこそこの押下圧と軽やかな打鍵感はわりと好みに近いものの、ショートストロークとなることでやや好みの打鍵感からズレていたり。また、静音化リングの硬さと柔らかさの絶妙な感じが打鍵感そのものにも影響を与えています。
好みの打鍵音と打鍵感を残しながら静音化するというのは、大変だなと思います……。
静音化リングは静音軸ではないキースイッチを静音化するアイテムですが、Cherry MX互換とHHKBでは使う位置と種類が違ったりします。Cherry MX互換スイッチではキーキャップの軸部分にOリングを装着し、底付き時の音を抑えますが、HHKBでは軸側に装着し、キーが戻ってくる際の音を抑えます。抑える音が、違うんですね。
両方効果を発揮して欲しいところですが、メリットがあればデメリットもあり……それが打鍵感と打鍵音への影響です。特にキーキャップにOリングを付けるタイプは顕著だと思います。
Oリングの厚みにもよりますが、キーキャップに装着するタイプであろうと軸に装着するタイプであろうと、キーのストロークがショート化されます。リングの厚みの分、浅くなるわけですね。これが打鍵感にかなり影響します。
キーキャップに装着するタイプの場合、それまで底付き時にカツン、と硬い手応えがあったのが、固めのゴムに当たるかのような手応えに変わりますので、そこも違和感を覚えるかもしれませんね。慣れれば慣れる部分ではありますが、好みかどうかは難しいところですね。キーキャップに装着するタイプに対し、軸に装着するタイプのHHKB用のリングでは底付き時の手応えは変わらないはずなので(未経験)、問題となるのはショートストロークくらいでしょうか……。
キーキャップに装着するタイプは底付き時の、特に大きな音を防ぐことが出来ますが、一方で打鍵感と打鍵音にかなり犠牲を強いることになります(好みの問題ではありますが)。対して、軸に装着するタイプではショートストローク化による打鍵感の多少の変化はあれど、底付き時の手応え、打鍵音は変わりません。ただし、こちらは分解が必要であることと、構造的に通常のメカニカルスイッチでは不可能である点が問題(?)です。メンブレンタイプで軸が円柱タイプなら可能性はありそうですが……。
静音化はキーボードを職場や家族が近いところで使う場合に重要な問題となります。使っている本人は好みの音で、気分良くカタカタ打っていても、周囲もそう感じてくれるというわけではありませんからね……。私も家族が近い場所で使う機会があるので、使用するキーボードの静音性は気になります。……残念なのは、VARMILOに静音軸が無いことですね……。多少の打鍵感・打鍵音を犠牲にしつつ、静音化リング……というのが最も容易で安価な方法かなと思いますが……やっぱりわかってはいても、悩ましい問題です。
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