【キーボード】プロの作家さんが語るキーボード事情【配列】

  ライトノベル、ミステリーで活躍されているプロの作家、三雲岳斗さんが『自キ温泉ガイド』のサリチル酸さんから自作キーボードの提供を受け、使用レポを書かれています。(サリチル酸さんは自作キーボード界でオリジナルのキーボードを発表、展開されているビルダーさんですね。)

 プロとして活躍されている作家さんがキーボードについて語っているというのは、にわかキーボード好きアマ作家としては見逃せません。今回は、そんな三雲岳斗さんのレポを紹介しつつ、配列について少し書きたいと思います。




・アローキーつき分割エルゴノミクスキーボード ErgoArrowsを使ってみた

・日本語配列 左右分離型自作キーボード JISplit89を使ってみた


 時系列的には8/28のツイート→9/7のツイートという形になりますが、その原点として三雲岳斗さんが自作キーボードの製作についてツイートしていたのがきっかけとなっています。


 

「小説を書くにはルブから始めないといけないのか……(棒)」

 まあ、そんなお茶目な(?)ツイートをきっかけにサリチル酸さんからキーボードの貸与について打診があったそうで。その結果、2台の自作キーボードが三雲岳斗さんの下へ届いたようです。


 重要な点としては、プロの作家さんがキーボードについて語っている、という点です。三雲岳斗さんはJIS配列愛用者で、

英数キー・かなキー(変換・無変換キー)および独立した矢印キーの存在

 を重視しているそうです(note『アローキーつき分割エルゴノミクスキーボード ErgoArrowsを使ってみた』より引用)。英数キーについては私は『CapsLock滅ぶべし』と道連れにしてしまっているのでやや異なりますが、独立した矢印キーを求める心は同じです。

 実は私も三雲岳斗さんのファンでして、好きな作家さんが同じようなことを思っていたことが嬉しかったりします(考えている『深さ』は全く異なるのでしょうが……)。


 詳しい話はnoteを読んで頂くとして、三雲岳斗さんの矢印キーに関する国内キーボードと海外キーボードでの扱いの違いに関する考察は個人的に興味深いものでした。そして何よりも、自分が考える『日本語文章でものを書く時にキーボードに矢印キーは必要』という考えが少なくとも自分だけが思っていることではなかった、ということが嬉しいですね。……まあ、だから何だ、という話ではありますが。

 JIS配列にこだわるというのは広くキーボード界(?)を見回した場合にナンセンスなのかもしれませんが、日本語文章を書くということにおいて、JIS配列から入ったユーザー(プロ・アマ作家、ライター etc.)は『即戦力』を求めてこだわるのではないかなと思います。慣れない配列で長時間、文章を書くというのは疲れますし、何よりもストレスが溜まります。慣れれば良い、という側面はありますが、その時間すら惜しいと思う人間もいるわけです。……芥川みたいに。

 パッと見で配列の違いを細かく見つけるのは、初見だとなかなか難しい気がします。エンターキーの形状以外に、何が違うの? なんて。ところが記号の位置は違いますし、変換や日本語入力をどうしたら良いのか? 出来ないわけではないのですが、スムーズに出来るようになるには少々難しいところです(個人差はあるでしょうが)。


 ひとりの物書きとして、今回の三雲岳斗さんのnoteはとても興味深いものでした。他の作家さんもどこかでキーボードについて語っていたりするのでしょうか……? だとしたら、ちょっと読んでみたいですね。どういう風に考えているのか、使っているのか……とても興味があります。


この記事は『VARMILO Sakura JIS 80%/ローズ軸(V1)』で書きました。

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