【自キ】ゆるい(?)自作キーボードの始め方のススメ【初心者】


 自作キーボードの世界に足を踏み入れたばかりの芥川ですが、芥川のように「自作キーボードは憧れるけれども、ちょっと敷居が高いな……」と感じている方も少なくないのではと思います。どうしても『はんだ』や各種部品の扱いを考えると、「既製品でも十分だしな……」となってしまうこともあるでしょう。少なくとも、私はそうでした。

 今回は『Yamada75 Go』を組むことで得たこと、思ったことをまとめて自分のような初心者に「こういう始め方もあるんだよ」と伝えたいなと思います。

このブログのアクセスの少なさは気にしないことにします



・全部をやらなくても、それは悪いことじゃない

 まあ、自分を正当化する言い訳みたいなものですが(苦笑)。何も、自作キーボードを組む上で通過する全てを自分でしなくても、それは悪いことじゃないのでは? というお話です。

 自作なのだから、1から100まで自分で……というのは、すごく当然の考えですし、それを否定する要素はありません。また、私にはそれを否定する権利なんてものもありませんね。ただ、じゃあ1から100までやらないと駄目なの? という点には「別に良いんじゃない?」と思うだけです。そういう考えもあるよね~、みたいなゆるさです。

 実際のところ、自作キーボードに進めない理由の一つがはんだ付けなのではないかと思います。私は中学生時代に授業で失敗して以来、苦手意識が強いです。出来ないわけではないけれども、やりたくない……そんなところです。そしてそれは、少なからず自作キーボードに進めない人の中に存在する理由の一つではないのかな、と。だったら、それをしないで済むのであれば、自作キーボードやれますよね?(他の理由は無視する形ですが)

 今回ははんだ付けサービスが設定されていたので利用しましたが、無かったら「良いな~」と思ったまま購入に進めなかったと思います。キットの段階ではんだ付けが終わっていたり、はんだ付けを追加サービスとして設定して頂いていると、「あ、だったら……」と購入に進める人はいるんじゃないかなぁ、と。そういう入口があるというのは大事じゃないかと、初心者の一人としては思うわけです。それは別に、悪いことではないでしょう? なんて。


・はんだ付け以外にも、自作キーボードならではのアレコレを楽しめる

 はんだ付けは自作キーボードの醍醐味(?)であるというのは否定できませんが、自作キーボードの楽しみ方ってそれだけではありませんよね? キースイッチやキーキャップ、ケーブルを選ぶのだって楽しみ方の一つです。

 私ははんだ付けをお任せできた分、キーキャップやキースイッチに悩む時間を割けました。プレートの色味が黒だから、黒系のキーキャップが良いかな……でも、そこであえての白も正統派な気がするし、派手で可愛いのを選ぶならピンクもありか? なんて。そして打鍵感の重要なキースイッチも「今回はタクタイル系を使いたいな」という出発点から、どれを選ぶかで迷って……。既製品にはない自由度の高さ、それは自作キーボードならではだと思います。(オーダーメイドではあくまでメーカーが用意した選択肢の中から選ぶだけですからね)

 キースイッチをはめて、キーキャップを取付けて……その組み立てだって、立派な自作キーボードの楽しみ方なんじゃないかなと思います。うん。そうだと良いなぁ……。


・ソケット式(ホットスワップ)ならではの手軽さと、可能性の広さ

 これは自作に限らず既製品でもあると嬉しい要素ですが、ソケットを採用しているキーボードというのはとてもありがたいなというのが芥川の考えです。それは「あ、この軸使いたい!」と思ったら交換がはんだ付けするよりも簡単だということです。自作キーボード初心者は私みたいに「そんな軸あるの?!」と、そこまで知識や経験は多くないのではないかと思いますが、そんな中で一生懸命調べて選んだ軸が『当たり』とは限りません。そんな時、(出費は痛いですが)交換しやすいのがとてもありがたいわけですね。

 この交換の手軽さは、可能性の広さでもあります。「こういう感じかな?」と思っていたキーボードが、実は別の軸を使うことでもっともっと自分好みで使いやすいキーボードになったり。新しい可能性を知る機会をソケットは与えてくれる気がします。

 私も今はHako Violetに夢中ですが、もしかしたら将来的にもっと自分好みなキースイッチと出会うかもしれません。そんな時にソケットなら、新しい出会いを容易にしてくれるでしょうね!



 自作キーボードは奥が深くて、私もまだまだ知らないことが多いですし、いつかははんだ付けにチャレンジしないと勿体ないなぁと思っています。ですが、そのスタート地点で何も最初から全部を頑張る必要は無いんじゃないかなと。何事もそうですが、始めてみないと分からないことは多いですし、そのスタート地点に着くために手助けがあるのであれば、別に意地を張らずにその助けを借りても何も恥ずかしくないと思います。もちろん、その時は感謝の気持ちを忘れずにいたいですよね!

 やりたいこととやれることは、同じではありません。どうしても駄目なこともあります。けれども、最初からその可能性を潰すのではなく、やれることからやってみる、その土壌があるかないかというのは凄く重要だと思います。幸いなことに、自作キーボードの世界には困難も多そうですが、そうやって手助けしてくれる方々もいらっしゃいます。なかなか固定観念というのは払拭できないものですが、「1から100まで」やるだけが自作キーボードではないのだと、そういう少し軽い気持ちで始めてみるのも悪くないと思いますよ!


この記事は『Yamada75 Go / Hako Violet』で書きました。

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