【自キ】親指周りのキーを逆付けについて
通常、キーボードのスペースキーはコンベックス形状という、他のキーと違って凹むのではなくふくらんだ形状をしていますが、自由で多様な自作キーボードにおいてはスペースキーのサイズが多種多様で、市販キーボードでみかけるようなレイアウト向けに作られたキーキャップセットでは対応するのが難しい場合があります。また、親指が触れるキーということで位置的に通常のキーよりもコンベックス形状の方が指触りが良いのでそれを求めることもありますが、スペースキー以外でコンベックス形状というのはなかなかみかけません。
無いなら作ろう、というのが3Dプリンタ製のコンベックスキーキャップですが、それとは別の方向で対処しているのがキーキャップの逆付けかなと思います。これをやると手前側が低くなり、キーキャップの角が指に当たりにくくなります。
逆付けで良いではないか、という人は適当なサイズのキーキャップを逆付けすることで代用していますが、なるべくならば刻印は一致させたいのが本音ですし、刻印が逆さまなのは気にする人は気になるところです。同じキーキャップセットで無刻印があれば良いですが、無ければ同じプロファイルの同じ色味(もしくは不自然に見えないor自分好みな色)を探してこなければなりません。理想的な、自分にとって最高なキーボードを組むというのはこういう所で悩むことが少なくないような気がします。
逆付けに関しては「キーキャップを逆さまに付けても大丈夫なのか?」という不安を抱く人もいるかと思います。これについてひとつ言えるのは、キースイッチに対して180度回転させて付ける(逆付けする)分にはそれほど問題が無さそうに思えます。ただ、キースイッチというのは上下左右対称な形状をしていませんので、キーキャップによっては緩衝してしまう可能性もありますから「絶対大丈夫」とは言えないでしょうね……。ちなみに90度回転させるのはキースイッチのステム形状的に軸穴を破損させる恐れがある(ステムの十時部分は上下方向と左右方向で微妙に太さが違うため)ので、やらない方が良いでしょうね。
(キーキャップの90度回転付けに関してはブログ等で注意されているのを見かけますので、ご存知の方も少なくないとは思いますが)
逆付けというのは苦肉の策ではありますが、これについてGuide68で採られている手法はキーキャップに優しいもののように思えます。Guide68の親指周辺キー(スペースキーとその隣り)は、キースイッチが上下逆さまにはめるように設計されているからです。これなら、逆付けをするとしても、実際にはキースイッチに対して正確な方向でキーキャップをはめるため、リスクがありません。製品誤差は言い出したらキリが無いので無視します。
使いやすさ、打ちやすさを追求する中で生まれたであろう逆付けですが、キースイッチの方向や形状ということにも気を配らないと、せっかく用意した素敵なキーキャップを破損しかねないというのは、心に留めておかないといけませんね。特に私のように日本語配列を愛用する場合はGB等でしか好みのキーキャップが見つからないケースもありますので、気を付けたいところです。
(Acid Capsの展開はそういう事情もあり、かなり嬉しい出来事でしたね)
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