【自キ】自作キーボードを作ってみよう2023~残暑~
こんなブログを読んでいるということは、あなたは自作キーボードが好きな方でしょうか? それとも、気になっているけれども何から手を付ければ良いのか分からない方? ちなみに私はどちらかと言えば後者に近い自作キーボード愛好家のひとりだと思っています。
自作キーボードにハマってから、まだ数年。素敵な自作キーボードキットを頒布されている方と比べてしまうと技術も知識も足りない私ですが、そんな私でもオリジナルの自作キーボードを作ることが出来ました。
Act-JP52”零式”
初めて作ったオリジナル自作キーボードがAct-JP52”零式”でした。これは本来想定した、「こうだったら良いな」に届かなかった試作キーボードですが、初めて自分で「この世にひとつだけ」のキーボードを作れたということで凄く感動しました。色々と問題だらけなキーボードですが、それでも自分なりのこだわりが詰まったキーボードです。
このキーボードは基板が無く、空中配線や手配線と呼ばれる手法で組まれています。本来は基板を設計して組みたかったのですが、私があまりにも基板設計を苦手としてしまったため、「とりあえずレイアウトの使用感の確認だけでも」と空中配線へと変更された経緯があります。基板を頑張ってもその後の財産になったとは思いますが、結果的に気軽に自作キーボードを設計して組んでみようと思えるきっかけとなったので評価は難しいですね(苦笑)。
酷い配線……なお、今も似たような状況です
Acty-45
そしてこれが最新作にして2作目となる私のオリジナル自作キーボード、Acty-45です。大まかなデザインは流行りというか人気キーボードに似てしまいましたが……まあ、好みとか諸々追求したらそうなったという感じです。ちなみに「似ているな」で私の頭の中に浮かんだキーボードはHHKBです。所持していませんが、好きなキーボードなんです。
こちらもまた、空中配線で組まれています。基板はどうした? まあ思いついたら作りやすいのが空中配線なんですよね……面倒ですが。配線は多少マシになったかと思いきや、あまり変わらなかったですね……。進歩がない。
オリジナルの自作キーボードを作るのは難しそうだと思っている人がもしこのブログを読んでいたら、「そんなことないよ」とお伝えしたいです。そりゃ、簡単ではありませんよ? 使いこなさなければならないソフトや技術がありますし。私も以前はキットを買って組むのが精一杯だろうなと思っていましたが、ブログや書籍等を参考に何とか作れるようになってきました。ケースとか3Dプリンター無いから作れない、なんて人もアクリルプレートのレーザーカットサービスを利用すればなんとかなるものです。そして基板なんて無くてもキーボードは作れるんです。あった方が良い気はしますが、無くても作れます。私は作りました。
基板設計もちまちまとトライしてはいますが、空中配線は空中配線で面白いんですよね。綺麗に出来たら芸術的な側面もありますし(綺麗に出来たら)。なので、基板がなんとか作れるようになっても、空中配線はまたやるんじゃないかなという気がしています。たぶんやると思います。そんな気がします。ええ。
難しい、という事柄にも難易度とか種類とか、色々あると思います。私にとっては情報が不足していましたし、技術も不足していました。ファームウェアなんか知識足りなさすぎてチンプンカンプンてやつでした。ただ、それでも教えて頂いたり本を読んだりして、どうにか出来るようになってきました。まずは、自分が何を難しいと感じているのかを突き詰めてみて、それがクリアになるかどうかを検討すると良いんじゃないかななんて思います。組むための予算がない、という問題以外はわりと何とかなるんじゃないかな……? そんな風に思います。
私は「自作キーボードとは」なんて語れるほど歴が長くはないし、知識も技術もありません。ただ、こうやって自分なりに楽しんではいます。そんな自分から、オリジナル自作キーボードは難しいと思っているかもしれない方へ、そうでもないかもしれませんよ? ということをお伝えできたら良いな、なんて。余計なお世話かもしれませんが。
自分好みに仕上がったキーボードって、ホント使いやすいし気持ち良いし、楽しいんですよね。もちろん、素晴らしい自作キーボード設計者の方が設計・頒布されているキーボードが自分にマッチするのであれば、それはそれで素敵なことだと思います。ただ、それで満足できない、もっと他の可能性も見てみたいと思うのであれば……自分で設計するというのも、検討すべき選択肢だと私は思います。
これを読んだ自作キーボード歴の浅い方、これから始めようかなという方が、理想的な『エンドゲーム』と出会えますように。
この記事はActy-45で書きました。
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