【自キ】Acty-45のこだわりポイントとか諸々【雑記】
完成後、同人誌原稿の執筆やwebでの週刊連載用原稿の執筆、そしてblog更新に大活躍なActy-45。今回はこだわりポイント的なものを書いておこうかなという自己満足回です。
お暇な方や「これから自作キーボードの設計をしようと思うんだけど、どういう感じでやっているんだろう?」という方向け……ですかね?(わからんですが)
・こだわり:ロウスタッガード
今回、ロウスタッガードであるというのを重視して設計しました。カラムスタッガードにも(たぶん)慣れてきましたが、やっぱり手に馴染んだロウスタッガードが好きなんですよね。それが前提にあって、「ロウスタッガードの右手エリアで戸惑うのを何とかしたい」という風に思い始めたことから、今回のレイアウト構想が始まっています(これは散々blogに書いてきたことですね)。
一口にロウスタッガードと言っても、ズラし方にも色々あるらしく、自分はスタンダードなズラし方から変えて、ZXCVB列を左に寄せる(QWERTYやASDFGと同幅)レイアウトにしました。選定理由としては、Guide68を使っていてBの打ちやすさが自分が使っている他のキーボードよりも良かったなという感触があり、分割型でなくともこれは自分にとって有効なレイアウトなのではないかと思ったからです。結果から言えば、これは正解だったと思います。Bが打ちやすい(個人の感想)。
・2Uスペースキーと1U変換/無変換
これはもの凄く好みの問題なのですが、ホームポジションに指を置いた際に親指が変換/無変換にパッと置けるレイアウトが打ちやすく感じます。日本語文章打つ上で、自分は変換/無変換が扱いやすく分かりやすい方が好みなので、このレイアウトはそれを実現させるために必須となるものでした。以前作ったAct-JP52はスペースキーが1U+1Uでしたが、コンベックス形状の1Uキーの入手性の悪さ(と言うほどでも無いのかもしれませんが、)を鑑み、2Uとしています。好みとしては1U+1Uですね。layerキー入れやすいですし。
今回はスペースキーにlayer3へのTOを、変換/無変換はlayer1で:と;を打てるようにしています。:と;、何気に使うので使いやすい場所にという感じです。
・キースイッチが見えないように
単純に作ったAct-JP52ではキースイッチが剥き出しでしたが、好みとしては隠れていた方が好きなので今回は制作費が上がっても良いからプレートを増やしてキースイッチを隠そうと決めていました。厚みはもう1mmくらいあった方が良いのかもしれませんが、十分に好みな見た目に仕上がりました。
ビス頭が少し目立ってしまいますが、これは現状の自分では解決できない部分が大きいので妥協点ですね。まあ、ビスが目立つのも自作キーボードっぽさあって良いとは思います。
・大好きなHako Violet
事ある毎に(?)使っているHako Violet。今回、自分の理想を追求したロウスタッガードを作ろうと決めた際、真っ先に候補に挙がったキースイッチがHako Violetでした。
元々、作家の三雲岳斗さんが絶賛されており、「そんなに良いのか……」と使ってみたのですが、軽いタッチで打てる中で心地良いタクタイル感が得られて気に入りました。憧れの作家さんと同じキースイッチ使っている、というファン目線での喜びと、実際に使ってみて良かったという経験がこのキースイッチの良さを自分の中で凄く高めているのだと思います。
今回は、これまでスプレールブでお手軽に済ませていたのを分解し、筆でしっかりとルブするという工程を経たことでこれまでとは違った仕上がりの打鍵感を得られています。正直、劇的に変わったとかそういうものではありませんが、滑らかな感じの指応え(?)が以前よりも良くなったなと思います。ちょっと面倒ですが、やった方がやっぱり良いなと思いましたね。
・レトロっぽさを感じられるキーキャップの配色
もう少しホワイトがクリーム色っぽい方が「らしさ」が出るとは思いますが、このレトロ系の配色がもう好みなのでgoodですね。Act-JP52でもやった配色なので「またか?」と思われても仕方ないのですが、これが好きなので良いんです。たまには違うのも良いとは思いますが、「自分にとって最高のキーボードを」って考えると、やっぱりこういう配色を選んでしまいますね。
自作キーボードを設計する上で、「何のため?」や「どういう見た目?」みたいなものが漠然としていても良いからあると、そこからどう詰めていくのかがわかるのかなと、素人ながらに思います。今回で言えば「ロウスタッガードの右手エリアをどうにかしたい」という所から始まり、「キー数を左右でバランス調整して揃えたら良いのでは?」という発想に基づきレイアウト調整。そういう流れが、スタートがあれば作れるかなと思います。漠然と「良いキーボードが欲しい!」というのもスタートとしては大事ですが、「じゃああなたの良いキーボードって、何?」という質問に答えられないと、自分で「良いキーボード」を作れませんよねたぶん。技術的なことはともかくとして、考え方とかイメージがハッキリしてこないと、形にするのはちょっと難しいですね。これは他のことにも言えますが。
私は技術的なこととかはガイド的なものを読みながらでないと対処出来ていませんし、何も参考にせずにゼロから作り上げるのはまだまだ無理です。それでも、読みながらでもよちよち歩きでも、自分なりに満足できるキーボードを作ることは出来ました。色々な人の努力とか産物とかがあってこそではありますが、そういったものの恩恵を受けてなら、どうにかなるのが今現在の自作キーボード環境なのかな、と。頒布までいくとなると、クリアしなければならない事も多いですが、自分で使うだけならハードルはもう少し低くなりますし。
こだわりポイントを自己満足で書き出しつつ、これがどこかの誰かが自作キーボード設計に踏み出すひとつのきっかけにでもなれば良いなと思います。それこそ私の自己満足ですが(苦笑)
この記事はActy-45で書きました。
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