【自キ】私が自作キーボードを作るために頼ったもの


 自作キーボードを自分でも設計してみると良い、なんて書いておきながら、具体的なアドバイス(?)が無いじゃないか! なんて思われているかも、と今更思ったので私が自作キーボードを作る上で頼ったものについて触れていこうと思います。



自作キーボード設計ガイド Vol1 設計入門編

 これをちゃんと読み込めば何とかなるかなと思える同人誌です。探せば色々と自作キーボードについての同人誌は見つかるかと思いますが、ハウツー的な内容で近年の自作キーボード事情に適したものはなかなか見つけられないかと思います。私も最初に購入した同人誌(物理が在庫完売のため、データでの購入でした)は基礎的な部分では参考になるものの、最近の事情に即したものではありませんでした。その辺りを満たしてくれたのがこの自作キーボード設計ガイドですね。著者は自作キーボード温泉ガイドこと、サリチル酸さんです。

 私は基板設計については後回しにしてしまっているため、特にファームウェア作成の項目を中心に読み直してActy-45の製作を進めました。


Keyboard Layout Editor

 レイアウトを考えるのも、その後のファームウェア作成にも関わってくるのがKLEことKeyboard Layout Editorです。サンプルもいくつか用意されており、最初はそれらを弄ってみたり、好きなキーボードのレイアウトを再現してそこからいじったり。私の場合は今回、「ロウスタッガードの右手エリアってキー多過ぎない?」というところからレイアウトを試行錯誤するのにかなり活用しています。で、出来上がったのがActy-45です。


REMAP

 現在はQMK Firmwareの現行バージョンに対応するために改修中ということですが、全く使えないわけではないし、不具合を起こさないバージョンでファームウェアを書き出せば問題なく使えます。私は製作時の最新バージョンで(不具合を承知で)書き出したため、現在は全ての機能を満足には使えません。ただ、問題ないキーを設定すればとても便利なサイトであることは変わりないので、色々工夫しながら使用しています。


Plate & Case Builder

 正直なところ、このサイトが無ければキースイッチプレートやトッププレートを作るのに苦労したと思います。このサイトにKLEで作ったレイアウトのデータを入力し、ケースタイプをサンドイッチマウントにすることでプレートのデータを作成して貰えました。ネジ穴位置とかはなかなか苦しみますが……。

 ここで作成したデータをInkscapeで編集し、遊舎工房さんのレーザー加工サービスにお願いをしています。


レーザー加工サービス(遊舎工房)

 遊舎工房さんの加工サービスです。こちらに規定のテンプレートでデータを作成したものを依頼する形になります。ちなみに上記のPlate & Case Builderで作成したデータをそのまま貼り付けても使えませんので、デザインルールに従って修整する必要があります。

 もしも不備があった場合でも、遊舎工房さんから修正依頼が来るそうなので、それに対応してデータを送れば問題ないかと思います。詳しいことはリンク先に色々書いてありますので、ご興味ある場合はそちらを。


TALP KEYBOARD

 遊舎工房さんでもいくつかパーツを手配していますが、なんといってもこのキーボードの顔? キーキャップや(購入したのは今回ではないのですが)ProMicroを購入しているのがTALPさんです。Act-JP52の際もお世話になりました。無刻印でキーキャップが必要なサイズ、数で揃えられるのは大変ありがたいです。ちなみに今回はルブ用に道具も購入しました。便利です。


 個別のソフト(QMK MSYSやInkscape)については使うファームウェアやデザインソフトによって不要だったりするので省きましたが、自分は上記に挙げたような同人誌、サービス、ショップを頼って自分だけの自作キーボードを作ることが出来ました。こういったものを活用することで、自作キーボードというものは設計・組み立てが出来るのだなという、ひとつの参考になれば。

 ちなみに私は空中配線で組んでいるのでPCB(基板)の製造依頼をする先が今回抜けていますが、そういったことについても自作キーボード設計ガイドは触れているので、よろしければそちらをどうぞ。blogでもPCB製造については色々と紹介されているので、検索すればヒットするかなと思いますが。

 このblogに辿り着いたあなたが、素敵なキーボードを組めることを勝手にお祈りいたします。


この記事はActy-45で書きました。

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