【自キ】ちょっと予想外な反応だったブログ記事のお話【ブログ】

 こちらのポストで触れているブログ記事、私の自キ関係のちょっとだけ真面目(?)に書いているやつなのですが、所謂『お気持ち』的なやつで「なんかこういうので悩んでいる人が減る世の中なら良いのにね~」くらいの軽い気持ちで書いたのですが……予想外に刺さったという反応があって驚きました。



 この記事、書いてあるとおりに以前から「革新的なものが良いものなのか、古いものは悪いものなのか」ということについて少し思うところがあり、色々と自分がみえる範囲で見てきた中であらためて考える機会があったので書いてみました。「自分の考えなんてありふれているからなぁ」とか、「流行りの◯◯が使えない自分は駄目だなぁ」とか、そういうマイナスな感情を抱えてしまっている人がいるとしたら、そう思う必要なんて無いんだよと伝えたいなと。自分が大した人間でもないのにそう思って書いた記事です。

https://act-key.blogspot.com/2024/11/blog-post.html


 ちょっと反応を得て、反応していただいた方がどうしてこのポスト(記事)に反応したのかなと見させていただいたのですが、私が確認できた反応の中では「新しいことをしたいけど、自分のやることなんてこれまでに色々な人がやったことだし」と躊躇されていた、またはしたばかりという方が「刺さった」と仰っているようでした。まさに伝えたいところに届いていたのかなという感じではありますが、残念ながら私自身にはそのお悩みを解決する力はありません。背中を押したい、と思って押そうとは思っていますが……それって、例えが上手くないと思いますがバンジージャンプ飛ぼうというタイミングで「大丈夫だって、いけるいける」と次に飛ぶ人から言われているようなものかなと。説得力が無いってやつです。

 私自身も自作キーボード始めた時に「自分が思いつくようなキーボードなんて、誰でも作っているよなぁ」と思ってなかなか自設計キーボードというものを作れませんでした。見た目だけでも何か「世界にひとつだけの」キーボードにしようとした結果、愛着はありますがあまり使い勝手の宜しくないAct-JP52を産み出しています。まあ最初に作ったものとしては(多くの助力を得てはいますが、自分が作ったという事を考えると)凄いことだと自画自賛はしますが(苦笑)。


Act-JP52
名称も安易に付けた結果他の方の名前とほぼ被るという失態(ご迷惑)

 今見ると「いやいや、これは酷い」と思う部分が多々ありますが、それでも最初の一歩を踏み出さなければ今に至ることは無かったと思うので、やって良かったですね。

Acty-45
二作目、奇抜さではなく好きなレイアウトと使いやすさを優先

Acty-31
三作目、省レイアウトに興味があったのでActy-45ベースで製作

 そして、その後に作ったのが上の2台です。どこかで見たことあるような感じでしょう? 自分なりのこだわりは詰め込みましたが、Acty-45で言えば最下段左右にキーが無いレイアウト、ISOエンターではないけれど見たことあるようなActy-31のレイアウト等、奇抜で革新的なキーボードには程遠いものしか作って(作れて)いません。でも、別にそれを恥ずかしいとか無能だとか思いません(多少、多少はもっと独創性のあるキーボード作れたらなぁと思いますけどね?)。でも自分はこれが使いやすいし、カッコイイ(可愛い)と思っているのだから、そりゃ作りますし使いますよね。

 革新的であっても、それを自分自身が使いこなせなきゃ本末転倒ってやつです。世の中のために開発するというのは素晴らしいですが、それが本当に世の中のためになるのか自分で実証が出来ないのは大変ですよ。企業のプロジェクトじゃないのだから、テスター雇ってデータ集めるなんて非現実的ですし。だから、基本的には(自作キーボードの話に限れば)自分が使いこなせる、使いたいと思えるものを作れば良いと思うんですよね。そもそも、そうやって踏み出さないと「いつか生まれる革新的なキーボード」に辿り着くはずがないのですから。

 私の自作キーボードへの入口は、堕落猫さんが作ったYamada75 Goという日本語配列に対応したキーボードを知ったことでした。日本語配列でも自作キーボードを楽しめる、はんだ付けが苦手だけどオプションを頼めばはんだ付け済みで送って貰えるというのは、凄く心の中にあった自作キーボードへのハードルがガクンと下がったように思います。

Yamada75 Go
お気に入りすぎて、計4台あります……(苦笑)

 きっと、Yamada75 Goと出会わなかったら、私は自作キーボードを「そういう世界もあるんだな」と、遠くから見ていたことでしょう。そういう「きっかけ」が無いと進まない事って、色々あるものです。それは自作キーボードの設計や、論理配列の開発も同じでしょう。その「きっかけ」って、知ること、出会うことも勿論ですが、「始めること」も大事だと思います。知識があっても、実際にやってみたら「あれ?」ってこともあるものです。やってみないと分からない、やってみたから「次」に繋がる。まずは革新的だとか置いておいて、始めてみることが大事なのだと思いますね!

 あ、あと自作キーボードを設計したいと思ったら『自作キーボード設計ガイド』はオススメです。電子版は結構最近の事情に合わせてアップデートされているので「今ではここは違う」というのも(タイミング次第ではありますが)無いと思いますよ!

この記事はActy-45で書きました。

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