【キーボード】スプレールブはどうなのか?


 CHERRY MX 赤軸、VARMILO ローズ軸(旧)とスプレールブをしてきましたが、実際のところ「スプレールブって(して)良いの?」というのは気になるところです。私は「やってみよ(思考放棄)」という感じで気軽に(?)やってしまいましたが、なかなかデリケートな部分ではないかと思っています。


・そもそもスプレールブは効果を発揮できるのか?
 これが気になるのはルブという行為をなんとなく把握し始めている方かなと思うのですが、そもそも『ファクトリールブ』と言われている、製造時に工場で潤滑されているキーの場合、その潤滑剤の上からスプレーをかけることになるので、「それって大丈夫?」と疑問に思うかと。
 基本的に、潤滑剤を使うような場合は古い(最初に塗られている)潤滑剤を落としてから新しいものを塗るのが良いとされているかなと思いますが(ミニ四駆とか、そんな感じです)、スプレールブでは(おそらく)分解しないで吹きかけるだけなので、古い潤滑剤の上から潤滑剤を上塗りする形になります。それで効果を発揮できるのか? というのは、やっぱり気になりますよね。
 個人的な体験談としては、スプレールブでも効果は(それなりに)実感できました。ただ、これが分解した上でまっさらな上に施したらもっと良いのか、それとも同程度なのかは……正直なところ、わかりません。

 ちなみに、使用したのはすぐに手に入った呉工業の『シリコン ルブスプレー』です。動画を見ていると多くみかけるのは別のメーカーの『Super Lube』という製品ですね。使い比べたことがないのでわかりませんが、愛用者が多いということは効果的なのかもしれません。


・メカニカル静電容量式スイッチにスプレールブは有効?
 これはハッキリ言って微妙なところです。手持ちのローズ軸(旧)で試した感じでは、バネ鳴りのような打鍵音を出していたキーが多少静かになった気はしますが、滑らかになったかといえば……元々が滑らかなキーなので、効果をあまり感じられませんでした。
 確かなことは、スプレールブしたとしても故障せず、しっかりと使えているということです(保証できるものではありませんが)。

 ただ、CHERRY MX 赤軸で試した際にはかなり滑らかさを得られた感触があったので、物によっては効果的なのかもしれません。


・メーカー保証問題
 これは改造行為のようなものなので、おそらく駄目です。やったら期間内だとしても保証は受けられなくなると思った方が良いですね。なので、やる際は自己責任で。(私は赤軸の時は保証期間内でしたが、やってしまいました)
 やるなら自己責任で、というのはまあ基本ですが、保証期間過ぎて「打鍵音がちょっと気になるんだよな……」とか、そういう時に故障を覚悟した上でやるのがベターかな、と。まあ、やり過ぎたり適切ではない場所にスプレーしない限りは壊れはしないと思いますが、何があるか分かりませんからね。


 とりあえず、やってみてのまとめとしてはこんなところでしょうか。
 自作キーボードでは組み込む際に分解してルブするというのはわりとメジャーな手法だと(やったことない人としては)解釈しているのですが、既製品に対してスプレールブを行うというのは手軽さの反面、色々気になる部分もあります。自分は故障を経験していませんが、これがうっかり故障させようものなら、ちょっと……いや、かなり凹むと思いますし。
 やるからには自己責任で。そして、泣きたくないなら保証期間外にやるのが良いかなと思います。あと、やたらなスプレーを使わず、ちゃんと調べた上でどのようなスプレーなら使っても良いかを確認した上でやることをオススメします。

この記事は『VARMILO Sakura JIS(TKL) / ローズ軸(旧、スプレールブ済み)+静音化リング(1.5mm)』で書きました。

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