【VARMILO】静音化してわかる、して良いキーボード、しない方が良いキーボード【キーボード】
手持ちVARMILOキーボードをふたつ、静音化したわけですが。それぞれ特徴的なキースイッチで、VARMILOのラインナップとしては最軽量と最重量という真逆のキースイッチでした。
結果的には満足していますが、自分が静音化を求めた背景を無視して考えると、静音化して良いキーボードとしない方が良いキーボードがあるように感じられました。
・デイジー軸はストックで楽しむのが良い
真っ先に自分のやったことを否定してしまいますが、静音化の必要(状況として静音化が必須等)が無いのであれば、デイジー軸はストック状態で楽しむのが良いと思います。静音化リングを付けても、今回のように1.5mm厚程度であればショートストロークの違和感も殆ど無く、打鍵感的な違和感は少ないのですが、やはり軽快な打鍵音という点ではややマイナスに働きます。軽快感というのは打鍵感と打鍵音、双方で引き出されるものだと感じられるので、その片方が足を引っ張ると軽快感はやや薄れたように感じるかもしれません。
この問題は、軽快感のある打鍵感、という『質』がそもそも抱えているものであり、それを静音化しようとすれば薄れてしまうのは当然のことです。個人的に、今回は事情が事情なので静音化を優先しましたが、ただ静かにしたいという程度であればVARMILO軸を諦めるか、静かさを求めるシーンでは別の静音性の高いキーボードを使うのが良いかなと思います。私のようにどうしても静音化しなければならないがVARMILO軸が良い! という場合は、静音化するしかないでしょうね。とはいえ、そこまで駄目という話ではなく、ちょっと残念かな……くらいの話です。そう、ほんのちょっと。
分解してケース内に対策を施すなどの静音化もありますが、そこまでやれるのは本当に沼にハマった、いや、沈んだ人くらいだと思うので難しいですね……。
・ローズ軸(旧)は静音化しても良い
一方、ローズ軸(旧)は静音化しても良いように思います。もちろん、ストック状態での底付き音も含めた打鍵音が好きな方は微妙かもしれませんが。ローズ軸(旧)の滑らかさを強調するかのような適度な底付き感は、これはこれで癖になる気がします。
ローズ軸自体は重めのキースイッチで、軽快感というよりはしっかりとした打鍵感、それでいてストロークする際の滑らかさがウリかなと思います。静音化リングはその滑らかさを強調するように底付き感を柔らかくするので、ローズ軸に対して打鍵音よりも打鍵感を求めているのであれば、静音化リングはかなりオススメな気がします。個人的には1.5mm厚くらいのリングがオススメですね。手に入りやすい(気がする)2.0mmだとストローク量の変化を大きく感じる気がするので、こちらはあまりオススメ出来ません(静音性という点では1.5mmよりも強みを持つと思いますが)。
なお、手持ちにローズ軸V2(現行品)はお試しセットの1個しかないので、判断を保留します。
ケースにもよると思いますが、打鍵音がわりと出やすいのがVARMILOキーボード、VARMILO軸だと思うので、打鍵感を求めるのか、打鍵音を求めるのかでもこのあたりの判断は難しい気がします。個人的には80%ケースは少し音が出やすいのかなという印象です(構造的に)。
あとは、保証期間が過ぎているのであればスプレールブをするのも悪くないかもしれません(自己責任で)。これはデイジー軸は試していないので言及できませんが、ローズ軸(旧)を所有していて、もしもバネ鳴りのような音が出ているキーがあったら試すのも良いかもしれませんよ?(根本的な解決策ではありませんが、多少はマシになる気がします)
打鍵感と打鍵音の両立はかなり難しいなと感じますが、自分がどれをより求めているのかを見極め、キーボードや軸を選んでいくしかありませんね……。その上で、選んだキーボードに不満が出てきたら、静音化リングやルブ、その他諸々やれることをやれる範囲で試すしかないでしょう。考えようによってはそれもまた、キーボードの楽しみなのでしょうから。
(自作キーボードだとその辺りも込みなお話だとは思いますが)
この記事は『VARMILO Sakura JIS(TKL) / ローズ軸(旧、スプレールブ済み)+静音化リング』で書きました。
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