【自キ】Guide68 v0.1を組んでみた


 サリチル酸さん設計の分割キーボード、『Guide68』のプロトタイプ的なバージョン、v0.1を組んでみました。自分にとって初の分割キーボードとなります。

 なお、組み立てにはまとまった時間が必要なため(自分の技量、環境的に)、総組立にそれなりの日数がかかっておりますこと、ご了承くださいませ。(読者に何の影響も無い部分ではありますが

※なお、持病の眼の治療によりさらに時間がかかっておりますorz

※本キットを購入したのは2022年12月31日です。



 Guide68は左右を合わせるとロウスタッガードな60%キーボードといったスタイルですが、しっかり(?)と分割キーボードです。サリチル酸さんが発行されている『自作キーボード設計ガイド Vol1』の作例として設計されたキーボードで、無線化も可能なように設計されています。(別途オプションパーツ必須。詳しくはビルドガイドをご参照ください)


 自作キーボードキットにおいて、スイッチソケットを利用したホットスワップ対応がメジャーなように個人的には感じられますが、こちらの基板はキースイッチをはんだ付けするものとなっています。容易にキースイッチの交換が出来ないという部分はありますが、部品点数を抑えられる利点(?)があります。あとは何ですかね、スイッチソケット分の厚みを無くせる? でもそれはProMicroとかの厚みもあるので利点では無い? まあ、とにかくホットスワップ対応ではありません。自分でキースイッチを用意するのであれば、しっかり吟味しましょう。

 今回入手したのはコミックマーケットC101で頒布されたv0.1で、会場限定としてキースイッチが同梱されており、Kailh Midnight Silentというリニア軸のようです(有名らしい、知らなかった……)。キースイッチ同梱は凄いですね……。さらにv1.0と異なり、スイッチプレートがアクリル製となっております。v1.0は基板と同じFR4のようですが、詳細は製品頁が出たらそちらでご確認を。

→完成前に正式版の頒布頁出来上がりました。(苦笑)

自作キーボード設計ガイド Vol1は電子版もあります。


パッケージ。v0.1はv1.0とプレートの仕様等異なります。


検品大事。今回はキースイッチとProMicroが同梱。

 キット以外に必要なものとしては(キースイッチは今回特別に同梱されているので)、キーキャップ、USBケーブル、3.5mmステレオミニケーブルもしくはTRRSケーブルとなります。無線化する場合はTRRSケーブル必須とのことですが、今回私は無線化しないため、TRRSケーブルではなく3.5mmステレオミニケーブルを使用します。

AUXオーディオ接続コード(100cm、ミニプラグーミニプラグ)

 今回はたまたま見かけたこれで。見た目にもこだわりたいけど……機能すれば良し!


 詳細な組み立て、注意事項はビルドガイドをご参照ください。



 とりあえず、個人的な好みとしては光らなくても構わないので、無くても良いパーツですがせっかくなのでオプション指定になっているLEDをはんだ付け。いやもう、小さくて小さくて大苦戦……。LEDもダイオードも、出荷時点で基板に組み付けられていたものしか組んでいなかったので、始めて自分でやったのですが……いやぁ、小さい部品は大変ですね。またはんだ付けが嫌いになりそうでした(苦笑)。



 持病の目が悪化したのでちょっと(?)日が経ってから、ダイオードのはんだ付けに着手。まずは左手から。

 予備はんだをして…



 片足つけて、もう片方もはんだ付けしてフィニッシュ!(注:まだ片手分)

 表面実装タイプのダイオードは始めてはんだ付けしましたが、もう向きの印字が見えないわ小さいわ、大変でした……。光の当て方変えたら浮き出て見えるとか、なんじゃそりゃ……(個体差あるのかもしれませんが)。今後、選べる場合は素直にリードタイプのダイオードを選ぼうと心に誓いました(白目)。

 もう片方も日をあらためて実施し、フィニッシュ。キースイッチ、ProMicroをはんだ付けしました(画像忘れました)。




 Remapでキースイッチのテストをして、無事に稼働できたので良し!(いえ、最初はEキーが反応しなくてアワアワしました……ダイオードのはんだ付けがはんだ不足だったみたいです)

 この組み立てを通じてはんだ付けにやや慣れた気がするのですが、最終的に組み立ててで一番苦労したのはプレートのネジ止めだったかもしれません……活きの良いネジだった……(遠い目)。


希少な日本語配列対応PBTキーキャップ!

 さて、こちらはサリチル酸さんのこだわりが詰まった『Acid Caps JP』。ファーストトライということで『;』や『:』がやや細い(書体の問題?)といった問題もありますが、全体的にはとても良い感じの日本語配列対応キーキャップです。昇華印刷である点も、満足度が高いですね! テカテカになりにくいし、文字も薄れにくい。そういうの、大事ですからね。
 このセットの良いところは希少な日本語配列対応PBTキーキャップ(昇華印刷)というだけではなく、英語配列キーボードに組むことで日本語配列として見た目的にも使用可能になるという点です。これは職場等で日本語配列を使う関係で自宅でも日本語配列を使うけど、ISOエンターは好きではない……というユーザーには嬉しいセットだと思います。実際、サリチル酸さん的にはISOエンターは好みではないけれども日本語配列を使いたい、というところからこのセットを発注、頒布することになったみたいですね。自分はISOエンターでも気にならないのでそんなものかと思っていましたが、ISOエンター以外を使ってみると、なんとなく理解出来る気がします。(私のAct-JP52も結局ISOエンターじゃないですし)

60%クラスで使うキーが入った、基本セット部分

ノベルティキー(ロゴ)等入った、その他部分

 ISOエンターも入っていますし、個人的には嬉しい矢印キー(アローキー)も! テンキーレス(TKL)サイズ以上を愛用する人にも安心なキー内容ですね。

 自分で設計したAct-JP52ではPBTで昇華印刷な日本語配列を求めましたが、そもそもキーサイズが合わなくて無刻印という選択肢を選びました。このセットが頒布された今では、このセットに合わせて設計したくなりますね~。



 装着!!

 いやぁ、思わずニヤニヤしてしまいました……落ち着いた雰囲気、慣れ親しんだ記号の位置……ちょっと普通の日本語配列とは異なりますが(英語配列のレイアウトなので)、使ってみると違和感はあまりありません。手触りも良いし、これはもう大満足です!


 組み立てるのに結局一ヶ月かけてしまいましたが、完成させた今ではもうそんなことどうでも良いやという感じですね。いやあ、良いものが手に入りましたという感じです。初めての分割で慣れない部分もありますが(BとYが打つのに苦労している、とか)、一体型としても使えるし、様子を見ながら慣れていこうという感じです。これまで自分が組んだり使ってきたキーボードとは違う部分が結構あるので、新鮮さを感じながら自分の今後のキーボード設計でも参考にしたいなというキーボードです。

 Kailh Midnight Silentは初めて使いましたが、結構軽い感じで静かという、長文を打つ自分には良さそうなキースイッチでした。打鍵感はリニアだなぁという感じですね(参考にならない)。結構好みかもしれません。今後気にしていこうと思います。


 ダイオードのはんだ付けやソケット対応ではない点でちょっと悩ましいかもしれませんが、分割に興味があるけれども悩んでいる方、これから自作キーボードを本格的にやっていきたい方のファーストステップ、セカンドステップに良いのではないかなと、個人的には思っています。ダイオードは難しそうであればリードタイプも使えるのでそちらの方が良いでしょうね(自分は次の機会があるのであれば、絶対リードタイプにしたいです)。

 これからしばらくメインで使って、分割キーボードを堪能したいと思います!!




Daihuku Keyboardさんのわかりやすい動画も是非!

この記事はGuide68で書きました。

コメント

このブログの人気の投稿

【VARMILO】押下圧35g! デイジー軸ってどんな感じ?