【ヘッドホン】ダイソーヘッドホン改造を振り返る&使ってみての感想と現状【改造】
ダイソーで購入できる330円(税込み)ヘッドホンの改造を振り返ります。それと、改造後に使ってみての感想というのもあらためて触れてみようと思います。
TOMOWORKSさんの『VENT』を入手して愛用するようになり、結構ヘッドホンに興味が出てしまいました。ハンドメイドの逸品もそうですが、メーカーが市場を通じて流通させているものにも興味津々です。ですが、良いヘッドホンを良いままで使うには手入れをキチンとする必要がありますし、ある程度気を使う必要があります。ヘッドホンはヘッドバンドやイヤーパッドに革や合皮を使っていますので、使いっぱなしで手入れ無しではすぐにボロボロになってしまいます。それが分からなかった若い頃の私はオーディオテクニカのヘッドホンをボロボロにしてしまいましたね……今思うと勿体ない話です。
さて、そのように良いものを維持するにはそれなりに気を使う必要があるわけですが、気張らないで気軽に音楽や動画視聴を楽しみたいときもあるわけです。そりゃ、最高の音質で音楽や動画体験をするのは気持ちが良いですが、たまには気楽にいきたいときもあるものです。……私だけですかね? まあそんな訳で、気楽に使えるヘッドホンも欲しいなと、ある程度ラフに扱っても大丈夫&万が一があっても心と財布が痛まないヘッドホンを求めてダイソーヘッドホンへと辿り着いたわけです。事前にそういう動画を見かけていたのもありますが。
実際に購入してみると、「うん! 低音は元気だけどそもそも音が小さい! 中高音こもりすぎ!」と、まあ事前に見たり読んだりしたレビューとほぼ同じ感想を抱きました。着け心地も側圧(耳と側頭部への圧迫感)は悪くないのですが、ヘッドバンドのサイズ的に縦方向がちょっと窮屈な感じです(頭の形状やサイズにも寄るかと思いますが)。ヘッドバンドの改良(改造)は構造や仕組み的に私には現実的では無かったため、見た目と多少の付け心地改善が出来たら良いなといった感じでした。
以上より、私が当初立てた改造計画が以下の通りです。
・イヤーパッドの交換
・ハウジングの開放化
・ヘッドバンドの改善
・ケーブル交換
これらの内、ケーブル交換に関しては手間と効果、その後の運用を考えて見送ることにしました。
・イヤーパッドの交換
まず取り組んだのはイヤーパッド交換です。私が読んだり見たりしたレビューの多くで「高音のこもりはイヤーパッドを交換したら改善するのではないか」というものがあったので、まずはそこから取り組むことにしました。交換するだけなのでお手軽ですしね。
とはいえ、最も誤算だったのがこのイヤーパッド交換であったとも言えます。実は今回選んだイヤーパッド、999円だったんです。本体の約3倍! 費用対効果とか考えたら……うぅん(苦笑)。まあ、他にも数百円レベルのものとか見かけているので、そういうのを選んでいればもっと抑えられるとは思いますが。今回はサイズ、見た目、使用している通販で(おそらく)安全だろうなと思えるショップから選んだ結果、こうなりました。買物下手なのは仕方ない。
ちなみに使用するイヤーパッドは75mmサイズのものです。サイズさえ合っていれば大丈夫……なんですかね?
画像左側が交換した社外品で、右側が純正です。イヤーパッドの解放具合が全く違うのがお分かりいただけるかと思います。あと、素材とかの違いかと思いますが純正はハリがある感じで、社外品は柔らかな感じです。クッションも純正が硬めで社外品は柔らかいです。このヘッドホンは側圧強くないですが、側圧が強い場合はこういうのに交換すると良いのですかね?
交換して比較用に選んでいた、サカナクションの『ミュージック』で聞き比べをしてみると中高音のこもりが若干和らいだように感じました。なるほど、先人達の予想通り。とはいえ、「若干和らいだように感じ」といったレベルなので、大幅な改善という結果では無さそうです。根本的に使用されているドライバーユニットの特性なのでしょうかね? ハウジングのビビリというか、構造や素材が悪さをしているような印象も受けますが素人考えなので見当違いかもしれませんね。
・ハウジングの開放化
中高音のこもりを解消するにはハウジングの開放化もひとつの手らしい、ということでハウジングに穴を開けます。
最初は凝って何かデザイン的な穴を開けようとしていましたが、道具と手間と技量を考慮した結果、中央に大きめの穴、サイドに小さな穴を開けるというデザインを採用しました。ホントはドカンと穴開けたほうが良さそうですが。
そして、出来上がったのがこんな感じです。こんなんで効果あるの?? と思ってしまいますが、こんなんでも効果があったりします。中高音のこもりは若干和らぎ、低音がモリモリにパワーアップしました。……あるぇ??
なんか狙った方向よりもズレている気がしますが、穴の形状とか位置でも変わってくるのでしょうかね?
ちなみにこの段階で「磁界で変わる」という試みを見かけたので磁石を着けたりして試していたのですが、明確な効果を自覚できなかったことと調整中に磁石を割ってしまったのでお蔵入りとなりました。たぶん、かなり強力な磁石を使わないと効果を感じられないんじゃないですかね? わからないですけど。
・ヘッドバンドの改善
ヘッドバンドの見た目と着け心地を何とかしたいということで、ダイソーで素材を集めてバンドカバーみたいなものを作成してみました。
裁縫下手なので「これで見た目改善……?」と自分自身で思ってしまったので、そこはスルーでお願いします(苦笑)。端切れと、メッシュポーチのメッシュ部分を使ってヘッドバンドをぐるりと包んでいるだけのものです。メッシュはなんとなく選びましたが、端切れ同士で間に綿でも入れた方が、着け心地もっと良かったかもしれませんね。まあこれでも当たりが柔らかくなった気がするのでOKです。私が使うんだから、私がOKならOKなんです、うん。
その後、微調整でハウジングの穴を再調整したり、ハウジング内にフェルトを入れたりしています。解放穴にはメッシュで蓋をしましたが、これは後々金属製の物に変えたいかなという気がしています。見た目と音の吸収とかを考えると。でも金属は金属で振動とか関係あるのかな? 考え出すと沼です……。
使っていての感想ですが、中高音のこもりよりも、今は出力の弱さそのものが気になるといえば気になるかな? という感じです。他のイヤホン・ヘッドホンと同じボリュームで再生しても、めちゃめちゃ小さく感じるんですよね……。このあたりはドライバー性能そのものが影響しているので、ハウジングの改造とかではどうにもならないでしょう。
ちなみに、私も愛用している『VENT』の製作者であるTOMOWORKSさんから音質関係について「ドライバーの裏についているフィルターを取るという方法もありますよー」というリプライを頂いて「そんな方法が!」と驚きました。知らないことだらけなので、こういうアドバイスはありがたいですね。で、時間が作れたのであらためて何か出来るかなとハウジングを外してみたのですが……。
はんだ付け左右間違えとかは事例として知っていたけれど、まさかドライバそのものが違うとは思わないじゃん…
— 芥川愛之助 (@ainosuke_key) June 12, 2024
(何度か開けていたけど気が付いていなかった)
※イヤーパッドは交換済み、マスキングは自分でやったものなので通常は穴全開放です。 pic.twitter.com/6odooHZFFZ
いやあ、まさかの左右でドライバの仕様が異なっていたという(苦笑)。これ、何回も外していたのに全く気が付いていませんでした。そして、そもそもフィルタレス(?)な仕様。反射による明暗差で分かり難いですが、左と右ではドライバ裏の穴数が異なるんです。そして磁石部分もなんか違いますね。同ランクの別ドライバ?
黒も購入していたので、こちらはいじらないつもりでしたがハウジングを外して確認してみることにしました。結果、白の穴が少ない方のドライバと同じものと思われるものが左右に取付けられていました。どちらかが初期の仕様で採用していたもので、現在はどちらかに移行しているのかもしれませんね。
(製造時期が分からないため、どちらが先かは判断つきませんでした)
ちなみに、TOMOWORKSさんから教えていただいたチューニングとは真逆になりますが、穴を少し塞いで(上のポスト画像にあるような感じ)みたところ、低音が少し弱まったものの、中高音とのバランスという所では少し良くなったような気がします。ただ、こもりが解消されるわけではないし、音量は少し小さくなったような気がします。難しい。
とりあえず、左右ドライバの穴数を(位置が少し異なりますが)合わせる方向でチューニングしてみました。う~ん……高音とのバランスは(低い方で)取れた気はしますが、まだまだチープな領域からは出られませんね。もっとハウジングに穴開けたほうが良いのかな、やっぱり。
いじればいじるほど、もう1台購入して別方向でいじってみたくなりますね……。高くないし、やってみようかな?
この記事はActy-31で書きました。
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