【自キ】同じキーボードでも、使う人が異なれば異なるキーマップ事情【O51Go】
先日、作家の三雲岳斗さんが『自作キーボードO51Goを使ってみた』という記事を公開されました。三雲岳斗さんは私が愛読し、アマ作家として活動をする上で(この名義での作品においては発揮されていませんが)多大な影響を受けた作家さんのひとりです。そんな三雲さんがサリチル酸さんが設計・頒布しているオーソリニア・キーボードであるO51Goのレビュー記事を書かれていたので「おっ」と反応してしまいました。
(上の画像は私の愛用しているO51Goです)
O51Goに関しては私も記事を書いたことがあるのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、私も愛用している自作キーボードです。コミックマーケットでの試作版頒布で入手したので仕様が現在入手できるものとは一部異なりますが、基本的な部分は変わりないです。現在は専用ケースを使用することが出来たり(GoFortyケース)しますが、三雲さんのレビューしているO51Goは金属製のケースとパームレストを兼ねる蓋の、モリモリ仕様ですね。とてもカッコいいです。しかも専用の刻印入り!
そんな三雲さんのO51Goの記事。個人的に特に目を引かれたのはキーマップ部分のお話です。プロの作家さんが使うキーボードのキーマップって、プロ志望だったりウェブや同人で書いているアマ作家にとって気になるものじゃありませんか? そうでもない??
私もO51Goを使っていることから特に気になっているのだとは思いますが、その点では他のキーボード、ErgoArrowsProも三雲さんが愛用していて私も使用しているのですが、実はErgoArrowsPro以上にO51Goのキーマップが気になりました。というのも、「これで良いかな」と思って使用している現在のキーマップに「これだよ、これ!」みたいな手応えを感じていなかったためです。
記事中、三雲さんはREMAPのチートシートを公開されています。REMAPでキーマップを変更しても「あれ、あのキーどこに割り当てたっけ?」と慣れない間にとてもありがたいチートシートですが、画像として共有すると「ほう、そういう割り当てが……」と参考になります。まあ、REMAPの機能でキーマップ自体共有できますが、そこまでせずとも……という場合にはチートシートを共有・可視化すると便利ですね(どちらかというと参考にしたい側が、かな?)。
チートシートは記事を参照して頂くとして、実際に自分のキーマップと見比べると考え方、使い方の違いが見えて面白いです。自分はあまり革新的なものを導入しない、安定して使えるなら古いもので良いという考え方なのですが、結果として効率的なものを見落としたりするので三雲さんの使用しているキーマップを見て「そうか、そういう風に設定すれば良いのか」という気付きが得られました。導入できるかどうかよりも、そういう考え方とか手法があると知ることが今後に活きていくので大きいですね。
上の画像が私が使用している現在のO51Goのキーマップです。苦肉の策といった感じで設定している部分が結構ありますが、本人としては別にそういう風に設定したつもりがなかった『?』キーの取り扱いが三雲さんとまったく異なる点に注目しました。三雲さんは、
デフォルトレイヤーに「?」キーを置く場所がなかったので、右シフトと矢印キーの上を同時に押すことで「?」が入力できるようなスクリプトを書きました。(記事より引用)
とのことで、右シフトを置いた上でその隣りには『?』が無いと駄目、ということから工夫されているようです。私は右シフトや左シフトの使い分けとか共存にこだわりが無さ過ぎて「入らないなら無くてもいいや」くらいに考えてしまいますが、そのこだわりを知ると「なるほど……」となりました。私の場合は右シフトは要らないので『↑』キーの右隣に『/』キーを置き、左シフトとの組み合わせで『?』を打てるようにしています。
こんなものでしょう、と設定したキーマップですが、こうして他の方のキーマップを考え方と共に知ることが出来るととても参考になりますね。妥協のつもりで設定したものが妥協ですらないと気が付くのは、とても重要です。まだまだ出来ることがあるんだなと。
(余談ですが、『:』のつもりで設定したキーが『;』だったのを今回の見比べで発見して苦笑しました)
現状、悩んでいるのが中央の3キーの扱いです。私は小説を書く上で長音、カギ括弧を多用するのでlayer0に置いておきたいなと設定したのですが、あまり効率的に打てていない気がします(ちょっと遠い)。未割り当てのキーも私のはとても多いですし、三雲さんのキーマップを参考に(たぶんそのままだと自分の運指・頭では使いこなせないと思います)もう一度キーマップを練り直したいですね。キーが豊富だと、それはそれで迷ってしまいます。
(40%がキー豊富かという点については個人差があるかと思いますが)
この記事はO51Goで書きました。
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