【自キ】コンパクトさは武器だけど、使いこなせるかどうかは別のお話【設計】
コンパクトキーボードブーム(?)で小さなキーボードをSNSで見かける機会が多いように思います。そんなブームは来ていない、たまたまそういう環境をTLに構築しているだけという説が濃厚ですが、まあそこは置いておいて。私自身も31キーのActy-31を愛用しているので気になる話題ではあります。
今回は、主流のコンパクトサイズに押し込めた場合、自分で使えるのはどんなレイアウトなんだろうか? というお話を。
冒頭の画像はActy-31をよくあるコンパクトサイズにしたものです。28キーなので、暫定でActy-28としています。
こちらがActy-31
仕様(?)としては、所謂『QAZ』レイアウト……と言えば良いのでしょうか? 左のモデファイアキーを省略したレイアウトで、Acty-31からの変化としては『a』『z』が1Uではなくなり、『p』、『l』、『>』の3キーが省略されています。これでスペースキーや他のモデファイアキーを足せば、横幅はコンパクトながら普通に使えそうなキーボード(市販品等で見かけるような30%サイズ)に見えなくもない、のではないでしょうか?
あらためて冒頭の画像を見てみます。実はこのレイアウト、私がActy-45以降大切にしている『ルール』に反しています。それは『左右バランスが取れていない』ということです。コンパクトで可愛い(?)見た目になりますが、ホームポジションに指を置いた時のバランスは正直なところ、好みではありません。左に1キー多いのです、これだと。
これはオーソリニアにしたところで同じです。それなら30キーのレイアウトにした方が(オーソリニアでもロウスタッガードでも)バランスが良いと思います。
とはいえ、コンパクトなことは悪いことではありません。持ち運びには小さい方が楽、便利ですから。快適で心地良いキーボードを使いたいなら、使いやすいサイズで気持ち良い音を奏でるキースイッチを使ったキーボードを自室に固定が一番です。気兼ねなく、心地良く打鍵感、打鍵音を楽しめますからね! なので、持ち運びをしたいというのであれば、打鍵感や打鍵音は妥協すべき部分でしょう。そこを妥協しないでクリアするというのは、あまり現実的ではありません(私の中では)。
ところが、それらのキーを単押しで使えるようにすると、他のキーが使えなくなります。例えば『Back Space』、『Enter』です。物理的なレイアウトに囚われずキーマップを使いこなしている方なら親指Enter等、使いやすいレイアウトで駆使できる部分ですが、私はどうにも親指Enterが馴染まないため、出来れば右小指で押したいところです。そうするとレイヤーを駆使して入力するしかありません。
結局の所、物理的なレイアウトも重要ですが、レイヤーにどのようにキーマップを設定するかが最終的な使いやすさを決めると思います。
これをお読みの皆様は、キーマップを設定する際に指針としていること、こういう風にマップを埋めていくというものはありますか? 私の場合はlayer0がわりと肝で、「レイヤー操作をする前提ではあるものの、そもそもlayer0の時点で使える状態でないと厳しい」という実体験からlayer0の時点で結構悩みます。その反面、そこで固まるとlayer3まで埋まらないことも多々あります。
(私は基本的にウェブ小説や同人誌用の小説原稿、ブログ記事を書いたりSNSにポストする程度の使い方しかしないため、プログラミング等に必要となる複雑なキーの組み合わせを必要としないことから、キーマップはこだわる人よりも省略されがちかと思います)
私の場合、日本語文章が打てれば良いので本当に最低限必要なキーというのはこだわる人と比べて少ないです。ただ、ウェブ小説を投稿するに当たり必要なキーというのも存在していて、それに関しては必ず設定しないとやっていけません。なので、
・日本語文章が打てるキーマップであること
・ウェブ小説投稿に必要となるキーが盛り込まれている
これら2点に関しては必ず考慮しなければなりません。そこから考えると、上で掲げたActy-28のレイアウトは自分にはかなり厳しめのレイアウトという印象です。……いちいちEnterやBack Spaceを他のキーとの組み合わせで打たないといけないというのは、ストレスに感じてしまうからです。(お試しキーマップでやってみましたが、使いこなせそうに思えませんorz)
持ち運びのしやすさに関して、コンパクトキーボードはその時点で長けていると言えます。ただ、言ってしまえば『キーを犠牲にして得たコンパクトさ』は使う者を選び、その長所を台無しにしてしまう可能性もあります。
レイアウト上の使いやすさ、キーマップの使いやすさは人それぞれです。私では億劫に感じるlayerを駆使したEnterやBack Spaceも容易に使いこなす人はもちろんいるでしょう。キーマップの工夫次第で、もっと使いやすくなる可能性も捨てきれません。ただ、それを使いこなせるようになるには、それなりの時間が必要かもしれませんね。
コンパクトさは武器です。私だって欲しい。ただ、その(個人個人の)限界点みたいなものはしっかりと見極めなければならないのかもしれません。見た目的にはActy-28は面白いなとは思いますが、このレイアウトとキーマップでは使いたいとは思えないですね……。とはいえ、こういったレイアウトがこの世に無いわけではなく、販売されたり使いこなしている人がいる、そういう方向性が決して間違えではないことも認識しておくべきかな、と。
まだまだ自分は知らないこと、理解し切れていないことが多い身です。これを書いた翌日にはActy-28も十分使える『何か』を得ているかもしれません。そうやって、自キ活動は積み重なっていくのだろうなと、なんとなく思います。
(……適当に書いていたら、上手くまとまりませんでした)
この記事はActy-31で書きました。
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