【自キ】『カッコ良くて実用性高くて自分で作れそうなやつ』を考える【設計】


 私が自分のために設計し、組んだキーボードはこれを書いている時点で4台あります。その内3台のレイアウトがロウスタッガードなわけですが、中でも現在特に愛用しているActy-31とActy-45は上の画像のようなレイアウトを基礎として組んでいます。市販キーボードでよくみられるキー配置とズレ方が異なるこのレイアウトは唯一無二ではありませんが、私の指に馴染むので好んで使用しています。

 今回は、久しぶりに「何か作りたい(せめて考えたい)な」と思える程度にメンタルが回復してきたので、上の画像のレイアウトを基礎として自分用に『カッコ良くて実用性高くて自分で作れそうなやつ』を考えたいと思います。



・レイアウトの基本的な考え方

 今回組むレイアウトはロウスタッガードです。私的にはオーソリニアやカラムスタッガードも魅力的且つ使いやすいレイアウトなのですが、やはりロウスタッガードで組みたい。それは気に入っているからというのも大きいのですが、最も大きな理由は『移行コスト』を抑えたいから、ですね。

 革新的なレイアウトは(使用者に合っているという前提が必要ですが)負担軽減、効率アップという効果が期待できるわけですが、一方でそこに至れるまでにどの程度時間というコストがかかるかという問題も生じます。これは個人個人で異なる問題ではありますが、大事なのは「一般的にどの程度かかると予想されるか」ではなく、使用予定者(今回のケースでは私)が満足に使える段階までどの程度時間がかかるか、ということです。使わない人の事なんて知ったこっちゃないです。私が使いやすくて、職場のキーボードを触った後にも違和感なく使えるかどうか……それが最も重要で、レイアウトを組む上での基本というか、柱ですね。



 Acty-45は余裕を持ったキー数と修飾キー豊富(?)なキーボードでしたが、実は見た目を重視しすぎてレイアウトに(私的には)無理があるキーボードとなっています。使えない、使い難いというほどではないのですが、ちょっと気になるというか直せたら良いなというポイントがいくつかあったわけですが、それを解決した上で見た目上の好みを追求するビジョンがなかなか浮かびませんでした。ちなみに、一番問題だったのは最下段右の1Uキーです。レイヤーキーに設定しているのですが、使う時に窮屈な場面があったので……(設定でどうにもなる部分ですが)。

 そう簡単に解決するはずもないか……そう思っていた私がふと、Blueskyのポストを振り返っていると、Nacty-46というキーボードを考えていたブログ記事に辿り着きました。そういえば、そんなこと考えていたなぁ……と記事を読み返したのですが、そこで「……これでは?」と閃きが。



 正直なところ、自分好みでは無く、Actyシリーズをベースに一般的なロウスタッガードっぽいキーボードを考えてみた、という代物なのですが……これをベースに調整すれば、色々と解決しそうな気がしたわけです。

 ちなみに私のための私による自作キーボード、Actyシリーズは「Akutagawaのためのキーボード」と、「日本語配列を演じるキーボード(日本語配列的に使えるキーボード)」という意味合いが込められていて、Act(演じる)とAkutagawaのアクという音を掛け合わせています。上の画像、NactyはNot-Akutagawa(芥川のためのものではない)という意味合いからNot-ActyということでNactyとなっています。(どうでもよい情報)



 キーがひとつ増えてしまいましたが、Acty-47(仮)です。あれ……最初はActy-31とActy-45の中間を狙っていたはずなのに……?

 スペースは分割とし、それぞれスタビライザー不要のサイズに抑えています。正直なところ、最下段以外(三段)は過去作であるActy-45と同じです。最下段がリニューアルした、といった感じですね。スタビライザー不要にこだわったのは、私がスタビライザーを組み込んだ自作キーボード設計を苦手としているからという理由と、使わないで済むならその方が色々とスムーズだと思っているからです。

 ロウスタッガードのキーボードというやつは、所謂デファクトスダンダード的なところがあり、ある程度出尽くした感もあるので「どこかで見たような……」というレイアウトに出会うことが少なくない気がします。案の定、Acty-47も「どこかで見たような……?」といった感じになりましたが、まあ良いでしょう。別に売るものではないですし。(頒布、販売といったことを考えると、そういった部分も気にすべきだとは思いますが)


 さて、一晩と少し寝かせてみたのですが、あらためて見ていると「う~ん……」と思う部分が出てきました。個人的に最下段左エリアの1U連打があまり好みではないなと。一番左のキー、いるか……? とか思い始めたので、1キー減らしてActy-46(仮)か……?



 調整したのがコチラ。う~ん……お前が欲しいのは本当にコレか……? 的な雰囲気があります。1.5Uは違うかな……特にWinキーに1.5U必要か? お前の最高はコレなのか? 感が地平線からお手々繋いでザッザッザと、大量に攻め込んできます……。



 サイズ変更。う~ん……スペースキーのサイズを変えるか? でもそうすると他のキーの位置取りが悪くなるんだよなぁ……ぐぬぬ……。



 振り出しに戻る……。見た目は以前試行錯誤した時にあった案ですが、最下段外してActy-37とかにした方が好みな気がします(苦笑)。ちょっと中途半端さを感じてしまいますが、最下段で悩むよりも気持ち的にはスッキリします。……が、使用感とか、そういった面では課題を残したままなので今回の試行に相応しい結末ではありませんね。


 う~ん……最初は「これはイケる!」とか思ってしまいましたが、いやぁ……やはり簡単ではありませんね。もっと自分自身の求めるものと、他の素敵なキーボードから色々学ばないといけません。


この記事はActy-31で書きました。

コメント

このブログの人気の投稿

【自キ】30%キーボードも色々【30%】

【自キ】キーマップ、どうやって決める?【30%】